セレクトセール、各年度の最高額・最低額落札馬の成績は?

セレクトセール上場時の写真を見てみる企画、第2回は各年度の最高額・最低額の馬の写真を見ながら、成績を紹介していきたいと思います。

ほぼ毎年のように億越えの馬が出る一方で、400万円代で落札される馬もいます。でももちろん、最高額・最低額落札のどちらの馬も、魅力がいっぱいです!

今回は、2007年から2011年までの5年間を見ていきます。

なお、比べやすさを考慮して今回は1歳での取引に限定して掲載していきます。当歳バージョンも読みたい方は、ぜひウマフリさんまでご要望をいただけたらと思います(笑)


■2007年度

アドマイヤコブラ(牡) 最高額

父:フレンチデピュティ

母:マイケイティーズ  母の父:サンデーサイレンス

落札価格:2億5000万円

半兄にジャパンカップ・ドバイDF勝ち馬アドマイヤムーンがいることで注目を集めました。

牝系もヒシアマゾン・スリープレスナイトなどを輩出した名門です。

デビュー戦のダート1800mを快勝。メンバーにはのちの重賞馬ティアップワイルドもいました。

しかしその後は2戦連続で掲示板には載れず、長期休養を経てから引退となりました。

ラインドリーム(牝) 最低額(同額馬が他に3頭)

父:スペシャルウィーク

母:ダイナグロリア  母の父:カーネギー

落札価格:600万円

祖母は新潟3歳S勝ち馬のダイナエイコーン。

デビューは遅れて3歳の6月となりましたが、15番人気の低評価を跳ね返しての6着に健闘。3戦目・4戦目と連勝し、秋華賞トライアルの紫苑Sに挑戦。そこで2着に食い込んだことで秋華賞への出走を果たします。

6歳まで芝の中距離を中心に活躍し、現在は繁殖牝馬として牧場へと戻っています。

■2008年度

アドマイヤスコッチ (牡) 最高額

父:アグネスタキオン

母:ブルーアヴェニュー  母の父:Classic Go Go

落札価格:2億4500万円

半兄にクロフネを持つ血統で注目を集めました。半姉にもミスパスカリがいる良血です。

デビュー戦は芝の1800m戦を選択。

3番人気となるも、10着に敗れます。その後復活はなく、1戦での引退となりました。

ピアノボレロ(牝) 最低額

父:ダンスインザダーク

母:ベルピアノ  母の父:Fappiano

落札価格:350万円

いとこに重賞馬マチカネキンノホシがいる血統です。

なんとデビュー戦は同年セレクトセール最高額落札馬のアドマイヤスコッチと同じレース。13番人気11着と、クビ差でアドマイヤスコッチに軍配があがっていました。

その後はダートにシフトしたのが功を奏し、着順を少しずつあげていきます。そしてデビュー7戦目には白星を勝ち取ります。5歳の年末まで現役を続けましたが、勝ち星はその一戦のみでした。

引退後、繁殖牝馬になって最初の産駒(父アイルハヴアナザー)が2014年にデビュー。すでに勝利をあげています。

■2009年度

プレイ(牡) 最高額

父:ロックオブジブラルタル

母:マイケイティーズ  母の父:サンデーサイレンス

落札価格:1億4500万円

半兄にアドマイヤムーンを持つ良血馬です。2007年の最高額落札馬アドマイヤコブラの半弟でもあります。

デビューから2戦連続で2着と惜しい競馬が続いていましたが、3戦目では快勝を収めます。その後も京都2歳Sや弥生賞で2着など、勝ちきれないまでも実力の確かな走りをみせます。NHKマイルCで5着のあとの調整中、大腸炎にかかり命が危ぶまれる時期もありましたが、乗り越えてその後も活躍を続けています。

勝ちきれなくはありますが、5歳まで安定感のある走りをみせてくれました。

無事に引退できたことに安堵するファンも多かったように記憶しています。

オメガローズマリー(牝) 最低額(同額馬が他に1頭)

父:ロージズインメイ

母:パタゴニアウインド  母の父:サクラバクシンオー

落札価格:400万円

2歳に芝のマイル戦でデビューをすると、そのまましばらくは芝路線にチャレンジして。大崩れしない走りを見せ、4戦目では3着にもなりましたが、その後ダートに転向。転向後は3戦目で勝ち上がりを見せます。

4歳になると活躍の場を南関東へとうつし、翌年には交流重賞のTCK女王盃にも出走してメーデイアやトウホクビジンとも対戦しています。

7歳まで現役を続け、合計64戦も走った頑張り屋さんでした。

■2010年度

ライズアゲイン(牡) 最高額

父:ディープインパクト

母:アイルドフランス  母の父:Nureyev

落札価格:6600万円

母はフランスやアメリカの重賞勝ち馬ということもあり、注目を集めました。兄にはスターアイル、キングレオポルドなどがいます。

デビューは少し遅めの、3歳2月。期待馬として圧倒的な1番人気に支持され、2着となります。しかし2戦目からは11着、8着と精彩を欠いたレースが続きました。6戦して未勝利であったことから地方へ移籍し、2戦目で初勝利をあげます。連勝したのちに中央へと返り咲きますが、初戦で16着と大きく敗れて以降8戦すべてで掲示板にのることができずに引退となりました。

クラウディハート(牝) 最低額(同額馬が他に2頭)

父:クロフネ

母:サザンシーラ  母の父:サザンヘイロー

落札価格:400万円

遠い親戚にはバブルガムフェロー・ザッツザプレンティ・ショウナンパントル・ディープブリランテなどG1馬が多数います。

デビューは遅れて、3歳の2月。ダートの1400m戦を逃げ切り勝ちします。次走は芝のマイルにシフトし、10番人気ながら5着に入ります。しかしその後は苦戦するレースが続き、デビュー6戦目に初めて二桁着順を経験して以降は引退まで二桁着順が続きました。ラストは4週連続という非常に厳しい間隔でレースに出走したのが印象的です。

■2011年度

ラストグルーヴ(牝) 最高額

父:ディープインパクト

母:エアグルーヴ  母の父:トニービン

落札価格:3億6000万円

日本の誇る名牝・エアグルーヴを母に持つ超良血馬。

体質の弱さがありデビューは3歳の3月となってしまいますが、結果は圧勝でした。しかしその後はレースへの出走が叶わず、無敗のままでの引退となりました。未知数な能力が、繁殖牝馬として送り出す産駒たちに強く引き継がれることを期待したいです。

ハッピーハレルヤ(牝) 最低額

父:アルカセット

母:ワーブリングベル  母の父:ヘクタープロテクター

落札価格:500万円

おじには天皇賞秋で2着となったアグネスアークがいます。

デビュー戦は芝1800m、2戦目はダート1150m、3・4戦目はダート1800mと様々な条件にチャレンジしていきますが、最高着順は14着とふるわないレースが続きました。

結局4戦で、無念の引退となりました。

文・タチバナ

写真・一般社団法人日本競走馬協会様HP内カタログから抜粋