千葉サラブレッドセール2016訪問記

1.千葉サラブレッドセールについて

千葉サラブレッドセールは、社台ファーム出身の馬を中心に下河辺トレーニングセンター、岡田スタッドや千代田牧場などから上場される。代表理事組合長は吉田照哉氏が務める。

昨年の出身代表馬は、フェアリーS2着のダイワドレッサーや葵S勝ちのナックビーナスなど。ここ数年で上場馬の質も上がっている印象を受ける。特に14年は豊作で、ミュゼエイリアン、ノットフォーマル、コメートなどが活躍している。

上場馬数は今年が63頭。ここ10年で最大頭数の上場となった。ブリーズアップセールのような売却率100%とはいかないが(16年82.5%)、良血馬や目玉となる血統馬もいるので要チェックのセリといえる。

また、社台ファームゆかりの馬主さんの落札も多い。なので、馬主さんごとの過去の落札馬と、見比べたりするのも面白いかもしれない。

2.リポート

5月16日月曜日千葉サラブレッドセールに行ってきた。外側の人間である競馬ファンの私。初めて生で見る公開調教とセリは、とても興奮した。
まず、8時の公開調教に合わせて船橋競馬場へ。トラックとパドックの間のモニターがあるところに人が集まっており、軽食や飲み物がケータリングされていた。そこで見つけたのが藤岡調教師。競馬場へ行ってもウィナーズサークルなどには出向かないので、調教師はテレビの中の人である。そこに、競馬番組や赤本でお馴染み須田鷹男氏や馬三郎の弥永記者など、思わず「すげえ」と口にしてしまうくらいに多くの関係者を見かけた。
公開調教が始まる前にスタンドへ移動し、2頭併せ馬による調教を見学した。その中から何頭かピックアップして紹介したい。

(万世のカツサンドも配られていた。写真は終盤で食べ終えられた感がありますが…)

(この位置で見学。関係者の方々はゴール寄りで見てる人たちが多かった。)

3.好調教馬リストアップ

ヘヴンリーソングの14

この日一番の動きを見せたといっても過言ではないであろうこの馬。併せた内のジプシーハイウェイの14も良い動きだったが、それに対して、この馬は持ったままで併走。20組目の登場であったが、初めて大きな〇を紙につけたのが、この組だった。公開調教の後に、ベンチに座っていた福永騎手から「みんなマルカシェンクの子がいいって(言っている)」としゃべっているのが聞こえてきた。ヘヴンリーソングの14は、父マルカシェンク。自分の評価が関係者の評価とずれていなかったと認識できたときは、嬉しかったのと同時にほっとした。

落札は「マツリダ」の高橋文枝氏。値段もなかなか高額の5400万(セール2位)。高橋文枝氏はこの他に、マツリダゴッホ産駒1頭(500万)と、このセール最高落札額(8600万)をだしたディープインパクト産駒のコージーロージーの14も落札している。

血統背景では上にダイワメジャー産駒の、レッドラウダ牡3(小倉2歳S 3着)やダートで活躍したズンダモチなどがいる。

 

アートオブダンサーの14

タニノギムレット産駒。当馬は、軽いフットワークで前脚の飛節も伸び、いい動きに見えた。2Fの時計もファステストだ。しかし、セリでは売れることなく、主取りに。1200万の価格設定が高かったか。もし、この馬を指名し、活躍することがあれば、セリでは落札されなかったが、活躍すると思っていた。と、自慢できる1頭になるのではないだろうか。

 

ブルーリッジリバーの14

岡田スタッドの生産馬で、ローエングリン産駒。芝で向きそうな走りをしており、約550万の落札額なら、その額以上に活躍してくれるのではないか。馬主は(株)キーファーズ。

 

他にも、ダイワメジャー産駒のジプシーハイウェイの14とナドーの14、今大活躍のスクリーンヒーロー産駒、サヤカの14などがいい動きをしていた。ディープスカイの子供もダートで活躍しているの産駒が多いからか、ダイワジャンヌの14もよく見えた。また、タートルボウルの産駒も出来は良さそうに見えたが、いかんせん未知数な新種牡馬。アイルハヴアナザーとスマートファルコンの産駒に期待しているのもあり、タートルボウルよりもこの2頭を上に評価。こちらは、現段階では様子見としたい。

 

ダンスパートナーの14

こちらの馬は言わずもがな名血の一頭。千葉サラブレッドセールは、トレーニングセールというだけでなく、こうした社台ファームの良血馬も顔を揃えるのも魅力である。オークス、エリザベス女王杯を制した母だが、産駒も優秀。中山記念勝ちのフェデラリストや中山牝馬S勝ちのダンスオールナイトなどがいる。セール前からも注目の一頭で、血統派の友人は見に行く前から話題にしていた。

動きの方は、瞬発力勝負というタイプではなさそうだが、安定して走るタイプなのではないだろうか。

(セリの様子)

4.まとめ

吉田照哉氏が、セール後のインタビューで、「今年の馬はレベルが高く、競馬でも走りそう」とのこと。全体的な仕上がりも早そうだ。手前味噌になるが、昨年、調教映像を見て、よく映った「イーストオブザサン」や「ダイワドレッサー」が活躍している。来年のこの時期に1年前の答え合わせをして、いい結果が出るようにしたい。

文と写真・平成の巨人ファン